
はじめに:量子コンピュータ株、単独でレポートしていきます
量子コンピュータ株の月次報告、記念すべき第1回です。毎月、保有する4銘柄(QBTS・IONQ・RGTI・QUBT)の損益状況とニュースをまとめていきます。もちろん、保有銘柄が増えた際には追加でご報告したいと思います。
これまでこのブログでは、全体のポートフォリオをまとめて紹介していました。ただ、量子コンピュータ株は値動きが激しく、ニュースも多く、他の銘柄とは少し性格が違います。それなりの期間量子コンピュータ株を追いかけてきた身としては最終的な結末がどうなるかを時系列でお伝えしたいなと思い、今月から独立した月次レポートとしてお届けすることにしました。
「そもそも量子コンピュータ株って何?」という方は、以前書いた入門記事をぜひ読んでみてください。
この記事の少し前から、購入をしていましたが、その後も継続して購入し、今はなきZPTAなども途中購入し、現在は4銘柄を保有しています。株価の激しい上下に翻弄されながらも、「長期で持てばいずれ来る」という確信を持ちながらコツコツ積み上げてきました。幸いながら大きな含み損もないまま、今月時点での含み益は+$13,864。なかなか育ってきました。
それでは、5月の状況をお伝えします。
今月のひと言
5月は「決算ラッシュ」の月でした。IonQが売上755%増という驚異的な決算を出したのに翌日株価は下落、一方でQUBTは9,364%増収で急騰と、正反対の展開が同時に起きた不思議な月です。「好決算なのに下がるって何なの……」という気持ち、株式投資をしている方なら分かってもらえるはずです。
2026年5月時点の資産サマリ(量子株のみ)
5月13日時点のデータです。
| 銘柄 | 保有株数 | 平均取得単価 | 現在値 | 損益 | 損益率 |
|---|---|---|---|---|---|
| RGTI(リゲッティ) | 286株 | $1.45 | $19.07 | +$5,040 | +1,219% |
| QBTS(D-Wave) | 141株 | $2.63 | $22.35 | +$2,780 | +749% |
| IONQ | 110株 | $17.17 | $55.87 | +$4,257 | +225% |
| QUBT(クアンタムC) | 223株 | $3.77 | $11.78 | +$1,786 | +213% |
| 合計 | — | — | — | +$13,864 | — |
評価額の合計は$17,378(約248万円)。含み益は+$13,864(約198万円)です。
損益率トップはRGTIの+1,219%。取得平均単価$1.45が今や$19.07ですから、12倍超の成長です。「あの時コツコツ買っておいてよかった」と思える銘柄の筆頭です。
今月の各銘柄の状況
■ RGTI(リゲッティ・コンピューティング)+1,219%
5月は「フラッシーなマイルストーンより実パフォーマンス重視」の路線を明確にし、Q1決算で売上ビートを達成しました。派手な発表より着実な技術進化を優先する姿勢が評価されたようです。
保有者としては「静かに強い」印象で、大きく騒がないぶん安心感があります。実は一番最初に買った銘柄でして、$0.66から始まった銘柄が今や$19.07——長期保有の醍醐味をいちばん感じさせてくれる銘柄です。
■ QBTS(D-Wave量子)+749%
Q1決算では「売上81%減少」という衝撃的な数字が出ましたが、これはD-Waveのビジネスモデルが大型契約の一括計上に依存しているため、認識のタイミングがぶれやすいという特性によるものです。CEOは以前から「売上はlumpy(ぼこぼこ)になる」と予告済みで、実際のBookings(受注)は急増しています。
長期で見れば問題なし……と自分に言い聞かせています。
■ IONQ +225%
5月6日のQ1決算で売上高$64.7M(前年同期比755%増)という驚異的な数字を発表しました。しかし翌日の株価は下落。典型的な「Sell the News(材料出尽くし)」です。4月に+56.5%急騰した勢いで期待が先行していた分、「サプライズ」が生まれにくかったということでしょう。
中長期は変わらずポジティブです。SkyWater Technology買収の株主承認により、量子チップの内製製造体制が着々と整いつつあります。CEOが掲げる「Nvidia of Quantum」というビジョンに向けた重要な一手です。今月は5月8日に10株追加購入しました(後述)。
■ QUBT(クアンタム・コンピューティング)+213%
LuminarSemiconductor・NuCryptという2社を買収し、Q1売上9,364%増を達成。株価も+15〜23%上昇する場面があり、4銘柄の中では今月もっともポジティブな動きでした。
Fab 1(量子フォトニクス製造拠点)がすでに初期収益を生み出しており、第2工場の計画も進行中。「量子の製造会社」として実態が伴ってきた印象です。
今月の関連記事
今月はこんな記事も書いていました。あわせてどうぞ。
- IonQ4月56%急騰と米国政策法案を読む
→ 4月にIonQが急騰した背景と、Q1決算前の注目ポイントをまとめた記事です。 - IonQ決算・SkyWater買収・D-Wave躍進を読む
→ 今月最大のニュースであるIonQ Q1決算の詳細と、各社の動きをまとめています。
2026年5月の追加投資
2026年5月8日 IONQ 10株:$508.40(1株あたり$50.84 / 約7.3万円)
Q1決算(5月6日)の翌々日、決算後の動きを確認してから買い増ししました。「好決算なのに下がった」タイミングを逆に仕込みのチャンスと判断しています。結果的に数日後にはさらに下がる場面もありましたが、まあそんなもんです。長期ホールド方針は変わりません。
来月の方針と注目ポイント
来月(6月)は以下の3点を見ています。
1. 継続保有・積み増し検討 4銘柄とも大きな方針変更はなし。IONQ・RGTIはさらに下がる局面があれば積み増しを検討しています。ただ余力があまりないので、指をくわえて見ている可能性が高いです。
2. 注目イベント 5月14日のXanadu決算(保有なしですが量子セクター全体のセンチメントに影響)、IonQのSkyWater買収完了の続報、RGTIの量子プロセッサ性能ロードマップの進捗に注目しています。また米国の「国家量子イニシアティブ再授権法(H.R.8462)」の議会での審議状況も気になるところです。
3. 相場観 全体的にはポジティブですが、高バリュエーションと赤字継続が気になります。「強気だけど慎重に」という姿勢で、無理な買い増しはしません。あくまで個人の見解ですので、投資判断はご自身でお願いします。
最後に
量子コンピュータ株の月次報告、第1回をお届けしました。
決算で株価が乱高下することも、「好決算なのになぜ下がる?」という混乱も、この4銘柄を持ち続けている限り日常茶飯事です。
それでも「量子コンピュータはいずれ来る」という確信を持ちながら、毎月コツコツ記録を続けていきます。
今月も最後まで読んでいただきありがとうございました。
来月もコツコツ続けていきます。
それでは、また。