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日本国内の量子コンピュータ関連銘柄及び市場規模について

量子コンピュータ関連について日に日にニュースなどで情報を目にする機会が増えてきたなと感じています。それだけ、社会におけるニーズや期待が高まってきている証拠ではないでしょうか。

これまでは以下のように米国市場における量子コンピュータ関連銘柄や投資信託、ETF等の量子コンピュータ市場への投資についての記事を書いてきました。

目指せ100バガー!量子コンピュータ銘柄への投資 - Twin Dad | 双子パパの資産形成・運用記

量子コンピューター関連の指数、投資信託、ETFの現状 - Twin Dad | 双子パパの資産形成・運用記

本ブログでは投資関連では海外特に米国に関連する情報を多く発信してきましたが、今回は少し視点を変えて、日本国内における国内量子コンピュータ関連銘柄と量子コンピュータ関連市場の見込みについて考察をしてみたいと思います。

日本国内の量子コンピュータ関連銘柄

まずは日本国内で展開されていてかつ株式を市場で購入可能な量子コンピュータ銘柄をご紹介したいと思います。

今回は大規模な銘柄と比較的小柄な銘柄についてそれぞれ5つずつご紹介してみたいと思いますので、参考にしてください。

量子コンピュータ関連大規模国内銘柄5選

以下の5つが日本国内での比較的大規模な量子コンピュータ関連銘柄となります。もちろんですが、どの会社も名前を聞いたことがあるような有名どころばかりですね。

これらの企業については量子コンピュータのみに期待して株を購入するというよりは、他の事業と合わせて、少し夢を見るような形になることが多いかと思います。

  1. 富士通株式会社
    • 証券コード:6702
    • 富士通は、理化学研究所(理研)と共同で超電導量子コンピュータの開発を進めており、量子技術の実用化に向けた研究が進行中です。2023年には産業用の量子コンピュータのサービスを開始しています。
  2. NEC株式会社
    • 証券コード:6701
    • NECは、量子コンピュータの基本技術の研究開発に注力しており、特に量子アニーリング技術に関する成果が注目されています。また、米国株側でも紹介しているカナダのD-Wave社(QUBT)に出資して技術協力を進めています。量子ゲート方式の開発も注目されていますが、実用化にはまだ時間がかかる見込みです。​
  3. 東芝株式会社
    • 証券コード:6502
    • 東芝は、量子鍵配送(QKD)技術を利用したセキュアな通信技術の開発に取り組んでおり、量子通信分野での実績があります。
  4. 日立製作所
    • 証券コード:6501
    • 日立は、量子コンピュータの基盤技術の開発を進めるとともに、量子インターネットの構築に向けた取り組みも行っています。また、シリコン型量子コンピューターの開発を目指しており、中期経営計画では2030年度までに1メガビット級のシリコン量子コンピューターを開発する目標を掲げています。
  5. 住友電気工業株式会社
    • 証券コード:5802
    • 住友電工は、量子暗号通信技術の開発に取り組んでおり、量子通信分野での応用が期待されています。
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量子コンピュータ関連中小型国内銘柄5選

続いて料理コンピュータ関連の中小型銘柄をご紹介します。

スタートアップや非上場の企業の中にも有望な量子コンピュータ関連企業は存在するとは思いますが、投資を中心としている本ブログではいったんすぐに株式が購入可能な上場銘柄に焦点を当てていきたいと思います。

今回ご紹介している企業については中小型銘柄と言いつつも、上場している企業のため聞いたことのある企業もあるかもしれませんが、そこまで規模としては大きくないのが特徴です。

日本の場合まだ量子コンピュータ専業企業の上場はされていませんので、これらの中から量子コンピュータ関連事業が主業となるような企業が出てきたりすることを期待してみたいところですね。

  1. 株式会社オキサイド
    1. 証券コード:6521
    2. オキサイドは光学分野における酸化物単結晶やレーザー光源、光デバイスの開発・製造を手掛け、量子通信技術の研究開発にも注力しています。
  2. 日本航空電子工業株式会社
    • 証券コード:6807
    • 日本航空電子工業はコネクター製造を主力とし、量子コンピュータ向けの非磁性対応SMPM同軸コネクターおよび超低温非磁性同軸ケーブルの開発を進めています​。
  3. インテリジェントウェイブ株式会社
    • 証券コード:4847
    • インテリジェントウェイブはシステム開発を手掛け、特に金融決済システム分野で高い実績を持ち、量子コンピュータ分野への応用も期待されています。
  4. 株式会社フィックスターズ
    • 証券コード:3687
    • フィックスターズはソフトウェア高速化ソリューションで高実績を有し、量子アニーリング方式の量子コンピュータ分野にも積極的に取り組んでいます。
  5. ユビキタスAI株式会社
    • 証券コード:3858
    • ユビキタスAIは、AIおよびIoT技術を活用したソリューションを提供しており、量子技術を応用した新しいシステム開発にも取り組んでいます​。

日本国内における量子コンピュータ関連市場について

日本の量子コンピュータ関連市場については、少し古いですが、2021年度の矢野経済研究所調査の内容が参考になりそうです。市場規模としてはまだまだ小さいですが、今後急速に成長するという予測となっています。

国内量子コンピュータ市場規模推移と予測

国内量子コンピュータ市場規模(サービス提供事業者売上高ベース)は2025年度には550億円、2030年度には2,940億円に達するものと予測する。

矢野経済研究所サイトより(外部リンク)

現在2024年ですが、おそらくこちらの見込みには届いていないのではないかというのが正直なところです。最新のリサーチ等が出ましたら改めて予測と実態についてご紹介したいと思います。

量子コンピュータ領域の国内における展望

国内では官民が一体となりながら支援策を講じながら、この領域におけるグローバルでのリーダシップを確立しようとしていると感じています。

具体的には、量子技術のサービス実証、グローバルサプライチェーンの構築、海外投資家への売り込みなどが含まれており、大規模な投資を呼び込むための施策が検討されているようです。

さらに、産業技術総合研究所(産総研)などのテストベッド機能の強化が進められており、産学連携やテストベッドを活用した技術検証が重要視されています。これにより、日本は量子技術の分野で国際的な競争力を高めることを目指しています​。

岸田政権の下では、量子コンピュータが国家戦略の重点投資項目として位置付けられており、AIや再生医療、自動運転などの次世代成長分野におけるイノベーションを加速させるための基盤技術として期待されています

以下のサイトなどにより詳細な情報がありますので、参照ください。

量子コンピューター研究で高まる日本の存在感、今後の課題は?|ニュースイッチ by 日刊工業新聞社(外部リンク)

量子技術イノベーション - 科学技術・イノベーション - 内閣府(外部リンク)

最後に

今回は国内の量子コンピュータ関連銘柄の紹介、国内における市場規模や展望などについてご紹介してきましたがいかがでしたでしょうか?

正直なところ、現状量子コンピュータ専業企業が国内に上場されていない以上投資をするうえでもターゲットを明確にしていくのは難しいと感じていますが、今後市場が拡大し、成熟してきた際にすぐに反応できるように、早めにウォッチしていくのが良いのではないかと感じています。

基本的に国内企業については量子コンピュータだけに期待して投資をする状況ではないと思いますので、それ以外の事業を踏まえて投資対象を選定していくのが望ましいのではないでしょうか。

それでは、また。