Twin Dad | 双子パパの資産形成・運用記

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米国株決算日の確認方法、決算書・決算情報の確認ポイントのご紹介

先月の半ばから、今月にかけてマグニフィセント・セブン銘柄の決算が続いていましたね。ニュースや詳しい誰かがまとめた決算数値はよく目にする機会があると思いますが、実際に企業がオフィシャルに提供している決算資料やデータを確認したことがない人も多いのではないでしょうか?

大事なお金を投資している以上、できればオフィシャル情報を確認しておきたいところですが、米国株の決算情報が掲載されるのは英語のページですし、決算資料についても英語でハードルが高いと感じている人もいると思います。

今回は米国株の決算資料をどのように確認していくとよいかについてご紹介したいと思います。

決算資料の前に、決算日の調べ方

皆さんは米国株の決算日をどのように調べてますか?楽天証券、SBI証券、マネックス証券など国内証券会社が提供している決算カレンダーでしょうか?それともカビュウなど株管理アプリの情報でしょうか?

どちらも大雑把な情報を確認する上では大きく問題はないのですが、実は、マグニフィセント・セブン銘柄の決算日であったとしても間違えているケースが存在します。

具体的な例としては4月のAMZNの決算日は誤った情報が掲載されたまま誤った日付になっても修正されないままとなっていました。人によっては誤った情報をもとに、決算を跨ぎたくないと売ってしまい機会損失を起こした可能性もあるかと思います。

決算日のオフィシャル情報とは?

一番のオフィシャル情報はもちろん、オフィシャルサイトのIRカレンダーに記載の情報となります。

調べ方は以下がシンプルで良いと思います。(Nvidiaの例)

  1. 「Nvidia ir」でGoogle等の検索エンジンにて検索
  2. Events & Presentationsページへ遷移
  3. NVIDIA 1st Quarter FY25 Financial Resultsの日付を確認

という形になります。もちろん企業によって掲載されるページの名称が異なっていたりしますが、基本的にはIRページがあり、その中で決算スケジュールについて言及しているページがありますので、そちらで探してみてください。

ちなみに、決算情報自体は「Financial Info」ページに掲載されるので若干混乱する部分はありますが、米国企業のIRは多かれ少なかれちょっと日本企業のものとは異なっているので慣れていくことが必要です。

オフィシャルサイト以外で信頼性の高い情報

各企業のオフィシャルサイト以外で信頼性の高い情報として個人的に感じているのはNasdaqのサイトではないかと考えています。

言わずと知れたNasdaq市場の運営企業となります。すべての情報を検証したわけではないのですが、自市場に上場している企業の決算という意味ではこちらをある程度信頼するのが良いと思います。

調べ方としては以下となります。(Nvidiaの例)

  1. 「Nvidia」もしくは「NVDA」(ティッカー)でページ上部の検索ボックスで検索
  2. Earnings タブをクリック
  3. 上段のEarnings Dateを確認

決算日が未定の場合はまだ確定していない旨以下のような文言が記載されています。

Our vendor, Zacks Investment Research, hasn't provided us with the upcoming earnings report date.

決算資料で何を見るべきか

決算資料では様々な情報が提供されていて、何から見ていくべきかということに悩む方も多いのではないでしょうか?

決算資料には大きく以下のような内容が含まれています。(企業により若干異なりますが、最低限以下は含まれています)

  • 数値情報
    • 損益計算書(Income Statement, P/L)
    • 貸借対照表(Balance Sheet)
    • キャッシュフロー計算書(Cash Flow Statement)
  • 数値以外の情報
    • 業績ハイライトや振り返り
    • 今後の見込み

数値情報、数値以外の情報どちらも重要ですのでそれぞれ何を見ていくかについてもう少し具体的に確認していきましょう。

決算資料の数値情報として確認すべき内容

決算を見ていくうえで重要なことは企業としての成長性、収益性、安全性の3観点で見ていくのが基本です。

今回決算書を確認するそもそもの理由としては、株式の投資対象として、新規投資をすべきか、それとも見送るもしくは保有株式を売却すべきかなどの判断を下すためです。

当然ですが、成長していない企業の株価が上がり続けることは基本的にあり得ないことですし、収益性が低い企業では株主還元もできず株価が上がりにくいですし、安全性の低い企業はそもそも倒産リスクがあるため投資対象としてはやや怖い部分があると思います。

ですので、この3観点で数値情報を見ていくことは基本となりますが、専門家により詳しく解説されているサイトなどもありますので、詳細は以下サイトにお任せしたいと思います。

 

決算資料の数値以外の情報も重要

決算報告をする際にウェブページや、PDFファイルなどで資料が提供され、上述したような一般的な決算数値情報以外に提供される情報についてもとても重要となります。

というのも、これらの資料において一般的ではない数値を紹介しているケースであれば、その情報が投資家にとって重要だと企業側が判断しているため、見ておくとよいです。

個人的にはプレゼンテーション資料を確認することをお勧めします。この手のプレゼンテーション資料は数値だけでは伝わらない表現したい内容が現れていたりして参考になると思います。

以下は2024年4月のAmazon決算プレゼンテーション資料の抜粋となります。

Amazon決算プレゼンテーション資料抜粋

Free Casch Flowの数値が積みあがっているという図ですが、私が気になったのは長期ゴールとしてはFree Casch Flowを最適化したいという記述です。当たり前のことなのですが、これをわざわざ資料内のメッセージとして入れているところに注目しています。

今回の決算では見送られましたが、次回以降の決算で大きな自社株買いか配当の発表がなされるのでは?というのが個人的な印象です。

このように、テキスト情報としてさらっと書かれている振り返りや将来展望なども非常に重要な情報となりますので、ぜひオリジナル資料を見る癖をつけてみてください。

英語が苦手という方もいるとは思いますが、最近ではGoogle翻訳などの精度も高くなってきましたので、活用しながらチャレンジしてみてください。

最後に

今回は米国株の決算日の確認方法、決算書の確認ポイントについてご紹介しました。

おそらく多くの方は誰かがまとめてくれた決算情報を日本語で読んでいることかと思いますが、その方もまた誰かの情報をまとめなおしただけというケースも考えられるので、オフィシャル情報以外は参考程度にとどめておくことも重要だと個人的には思っています。

誰かがまとめてくれた内容でざっと全体像を把握して、時間を見つけてオフィシャル情報を確認する癖を身に着けていくのが良いのではないでしょうか。

ご自身のお金を投資するわけですので、無用なリスクは下げることに越したことはないと思います。

それでは、また。