Twin Dad | 双子パパの資産形成・運用記

双子育児をしながら40代サラリーマンが資産1.4億円を目指す過程の記録

オンライン診療の現状・投資妙味について考える

皆さんオンライン診療を使ってますか?言葉としてはなんとなく聞いたことがあるとは思いますが、実際に使ったことがある方はもしかしたら少ないかもしれませんね。

私はちょっとした風邪など薬を処方してもらいたい時や継続的な服用が必要な薬を処方してもらう時などに利用しており、忙しい時などとても便利だと感じてます。

今回はそもそもオンライン診療とは何か?であったり、国内の状況、米国での状況、投資対象としての妙味についてご紹介したいと思います。

オンライン診療とは

オンライン診療とは、言葉の通り患者が自宅や職場から医師とオンラインで、ビデオ通話やチャットを通じて診察を受けることができるサービスです。日本をはじめ、多くの国でオンライン診療が急速に普及しており、以下のような利点があると考えています。

  • アクセスの向上: 遠隔地に住む患者や移動が難しい患者が医療サービスにアクセス可能
  • 時間の節約: 通院のための移動時間や待ち時間が削減され、効率的な診療が可能

日本国内のオンライン診療の現状

日本国内では、オンライン診療は制度としてもサービスそのものとしてもまだ発展途上の段階ですが、急速に進化・普及しつつあると感じています。

  • 規制とガイドライン: 日本ではオンライン診療の導入に関する規制がもともと厳格で、これまで主に慢性疾患の管理や再診に限定されていました。しかし、2020年の新型コロナウイルス感染拡大により、初診も含めたオンライン診療が緩和され、2022年には恒久制度となりました。
    詳細は以下で詳しく解説されています。

    2022年診療報酬改定 オンライン診療についての解説特設ページ(外部サイト)

  • 主要企業: 株式会社メドレーが提供する「CLINICS」や、株式会社MICINが運営する「curon」などが代表的なオンライン診療プラットフォームです。これらの企業は、診療予約、ビデオ通話、電子処方箋などの機能を提供し、患者と医師の間のコミュニケーションを円滑にしています。
  • 普及状況: オンライン診療の利用は、都市部を中心に広がっており、特に若年層や働く世代での利用が増加しています。また、地方や離島など、医療アクセスが制限されている地域でもオンライン診療の需要が高まっています。

国内では圧倒的なシェアを誇るソフトや仕組みがまだない様に感じており、私自身CLINICSとcuronの両方をかかる病院によって使い分けている状況です。どちらのシステムであったとしても、予約時間になっても待たされたりするため不便だと感じることがあるというのが率直な感想です。

米国のオンライン診療の現状

一方で米国では、日本に比べてオンライン診療の普及が進んでおり、多くの人々が日常的に利用しているようです。

  • 規制とガイドライン: 米国では、州ごとに規制が異なるものの、連邦政府や州政府がオンライン診療を推進する政策を打ち出しています。特にパンデミック以降、規制が緩和され、より多くの医療サービスがオンラインで提供されるようになりました。
  • 主要企業: Teladoc HealthやAmwell(American Well)、Doctor on Demandなどが大手のオンライン診療プラットフォームです。これらの企業は、幅広い診療科目をカバーし、24時間365日対応のサービスを提供しています。また、バビロンヘルス(Babylon Health)は、AIを活用した診断サポート機能を提供し、診断の精度向上に貢献しています。
  • 普及状況: 米国では、オンライン診療は広く認知されており、特に都市部での利用が進んでいます。保険会社もオンライン診療の利用を推奨しており、多くのプランでカバーされています。また、企業の福利厚生としてもオンライン診療が提供されるケースが増えているようです。

米国ではテラドック( TDOC )が特に有名でユーザー数が米国で5,600万人いるようです。24時間使え、予約なしであったとしても待ち時間が10分程度とかなりの利便性を誇っているとの記事も見かけます。

オンライン診療領域への投資を考える

本ブログでは米国市場への投資を中心に考えているため、国内向けのサービスについてはいったん割愛し、米国にて上場している企業を中心にご紹介したいと思います。

先ほどの記事にもありましたようにAmazonやGoogleなどのマグニフィセント・セブン銘柄も機会をうかがっている状況です。またAppleなどではApple Watchでいわゆる生体データの取得もユーザーの同意のもと取得しており、今後これらのデータを活用してサービスの展開があったとしても驚きはありません。

以前の戦術編の記事でもご紹介していますが、マグニフィセント・セブン銘柄へは比較的多く投資をしているため、それ以外の銘柄を中心に可能性を考えてみたいと思います。

オンライン診療領域米国銘柄候補:Teladoc Health(TDOC)

まずは一番大きなところから見ていくのが良いと思いますので、Teladoc Health (ティッカー:TDOC)についてご紹介したいと思います。

事業内容などは今回は比較的クリアですので、株価の推移と実際の決算内容から判断していきたいと思います。

まずは直近5年間の株価推移から見てみましょう。

テラドックの株価推移

さぞ儲かっていて株価も高いだろうなと思っていましたが、コロナで話題になって株価が暴騰した後現在は高値から95%以上下落してます。

続いて決算を見てみましょう。

直近の決算(2024年4月)に発表されている今後の見通しの数字を見たところ、収益の伸びは年度単位で見ても1%~5%程度となっており、なかなか厳しそうです。

テラドック2024年4月決算

ユーザー数が5,000万人を超えているにも関わらず現状まだ赤字ですし、マネタイズが非常に難しい領域なのではないかと推察されます。

これらの状況を踏まえて、現状株式投資観点ではやや厳しそうです。

今後更なる技術革新やマネタイズの可能性が出たタイミングで投資を始めても十分間に合うのではないかというのが個人的な感想です。

引き続き決算情報などについては追いかけてみたいと思います。

最後に

今回はオンライン診療についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

投資対象としては現状あまり妙味はないように考えていますが、サービス自体はとても社会的意義も高く、今後のサービスの更なる発展に期待をしながら、決算情報などの動向を継続して追いかけていきたいところです。

特に国内市場ではサービス提供者により方式が異なっていたり、利用者(患者、医療従事者双方)が待つ必要があるなどお世辞にも成熟したサービスとは言えない状況ですので、早く改善されると利用者としてはうれしい限りです。

それでは、また。