Twin Dad | 双子パパの資産形成・運用記

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下げ相場を乗り越えていくための考え方

2024年4月現在、米国市場だけでなく日本市場もあまり元気がなく下げ基調に感じています。

直近の下げ相場といえば、2022年の米国市場の下げ相場をなんとなくイメージするかもしれないですが、その際には円安に進んだ1年でもあり、円建てでは大きなマイナスとならないという不思議な相場だったなと個人的には思っています。

今回、相場がどこまで下がっていくのかは分からないですが、仮に下げ相場だとしても2022年のように急激な円安に動いていくことは期待できないのではないかと思っています。結果として円建て資産としても大きく目減りする可能性がありそうです。

この記事では下げ相場だと感じた際にどのように乗り越えていくべきかについて整理をしていきたいと思います。

そもそも下げ相場の定義とはなんでしょうか?

一般的に下げ相場というと株式市場においてずるずると時間経過とともに株価が下がっていくことを言います。

マーケットにおいては明確な基準等はないものだと思いますが、個人的には直近の高値から1か月から2か月程度かけて高値を更新せずに10%程度下がってくると下げ相場だと感じています。

その場合、一度反発しても再度下がり、上下を繰り返しながら半年から1年下がり続けるようなケースもあります。

下げ相場と暴落との違いはなんでしょうか?

下げ相場とは別に株価が大きく下がる現象を暴落と表現したりもしますが、どういった違いがあるのでしょうか?

こちらも明確な基準はありませんが、下げ相場が1か月から2か月程度かけて下がっていく状況と定義しましたが、暴落ではもっと期間が短く数日や1週間程度で10%下がるような状況だと個人的には感じています。

米国市場では過度な値動きがあった際にサーキットブレーカーという取引を一時的に停止する措置があります。こちらはまさに暴落の状況と言ってよいと思います。

暴落の一つの目安となるサーキットブレーカーの基準

サーキットブレーカーの基準としては以下となります。

S&P500指数のサーキットブレーカー基準

基本的に一定数の下落が発生した際に一定時間取引が停止されるというものとなります。下落幅や発生時間に応じて取引停止時間が異なります。

直近の下げ相場と暴落の事例

おそらく暴落の方がピンとくる方がいると思いますが、こちらは皆さん記憶に新しいコロナショックが該当すると思います。

暴落の事例:コロナショック

やや小さくて醜いですが以下の中央のように短期間で大きく相場が下落している状況となります。この時は数回サーキットブレーカーが発動し、相場は一時的にパニック状態となっていました。

コロナショックのイメージ

出典:investing.com(外部サイト)

下げ相場の事例:2022年の下げ相場

一方で下げ相場としては2022年の米国市場がまさにそのような状況だったと思います。

こちらもやや見づらいですが何度か株価は上がっていますが、その後再度直近の安値を更新していくような流れとなります。

下げ相場のイメージ

出典:investing.com(外部サイト)

下げ相場の特徴として、途中で反発をしたりして一見相場状況が変わったように感じられることもあるのですが、大きなトレンドとしては下がっていく点ではないかと感じています。

下げ相場時に取りうる対策

では、下げ相場時にどういった対応をしていくことができるのでしょうか?大きくは3つの対応があるかと思います。

  1. 保有商品を売却する
  2. 追加で商品を購入する
  3. 何もしない

文字にすると当たり前の内容ですね。

とはいえ、これらの対応を取るうえでは考慮すべきポイントがあると考えています。下げ相場時に取るべき対応を決めるうえでの検討ポイントは大きくは以下となるのではないでしょうか。

  • 自身のマネープラン
  • 保有している商品の投資目的

それぞれのポイントの観点で対応を考えてみたいと思います。

自身のマネープランによる対応の違い

対応を決めるうえで最も重要なのはご自身のマネープランとなります。

例えば子供の学費や住宅購入の予定など直近で現金を使う必要がある場合で必要な現金がない場合には、投資商品の特性や目的を問わずに必要となる金額分については速やかに投資商品を売却するべきだと思います。

一方で当分現金を必要としていないケースや十分な現金が手元にある場合については、投資商品自体の特性や投資している商品の目的に応じて対応を決めていけば良いと考えています。

保有している投資商品の目的による対応の違い

投資商品の目的としては大きく分けて短期的に利益を上げたいものと中長期的に利益を上げたいものとで分かれてくると思います。

短期保有目的商品の場合

こちらも分かりやすいですが、短期で利益を上げようと保有している商品が下落相場に入ったと感じた場合には躊躇せずに売却をすることが望ましいです。

投資をする際にその商品を何の目的で買うのかを事前に決めることで判断をしやすくなると思いますので、この点は意識しておくとよいです。

中長期保有目的商品の場合

こちらのケースでは中長期で保有することを目的としているため、売却することは選択肢に入れてはいけません。相場が悪い状況があるのは投資をする段階で意識をしておくべきです。

なぜならば、個別株であれば売る行為にも買う行為にも手数料がかかりますし、買い戻すにしてもタイミングが非常に難しいからです。

では、追加で購入するか、それとも何もしないかはどのように判断すれば良いでしょうか?

この辺りはご自身の日々のキャッシュフロー状況と直近のマネープランを考慮して判断していくのが良いと思います。

基本的には積み立て購入などはやめる必要はなく、淡々と購入を続けていくのが望ましいですが、貯金を取り崩しての新規での購入については一括での購入は避け、段階的に購入をしていくことが望ましいです。

結論としては何もしないというのはあくまで間隔をある程度空けるというだけで、中長期投資としては買い続けるというのが良いと考えています。

最後に

今回は下げ相場の基準やどのような対応が考えられるかについて整理をしてみました。

基本的に相場は上下に動いているものですので、長期間投資をしているといつかは必ず下げ相場に遭遇することがあります。

その際に慌てることなく対応を行えるように、投資の目的や方針などについて事前に考えておくことが重要ではないでしょうか?

私の投資目的、戦術については以下の記事に詳細を書いていますので参考にしてみてください。

目的・戦略・戦術の3レイヤーで考える投資術(目的・戦略編) - Twin Dad | 双子パパの資産形成・運用記

目的・戦略・戦術の3レイヤーで考える投資術(戦術編) - Twin Dad | 双子パパの資産形成・運用記

それでは、また。