Twin Dad | 双子パパの資産形成・運用記

双子育児をしながら40代サラリーマンが資産1.4億円を目指す過程の記録

投資の出口は資産の現金化ではなく、リアロケーションではないか?

投資をしているとどこかのタイミングで必ず、投資商品を売るという行為が必要となってきます。

投資をする上での現金比率」の記事においては、資産総額における現金比率と急遽現金が必要となった際の現金化については一定の順番を設定しているという内容をご紹介しましたが、今回は投資の出口としての考え方を整理してみたいと思います。

現在進行形で実行している投資の出口としては、大きく二つに分けられるかと思います。

  1. 投資目的を達成した場合
  2. 当初想定を達成する見込みがなくなった場合

「1.投資目的を達成した場合」については目標金額を想定する時期かそれよりも前倒して達成したんだなと、なんとなくイメージがつくと思いますが、「2.当初想定を達成する見込みがなくなった場合」はどういうことでしょうか?

こちらは目的金額、達成までの期間、達成する上での投資手法、投資対象、想定利回りのいずれかに変更があったり、大きく想定からずれてしまったケースに発生することとなります。

この後それぞれを少し細かく見ていきます。

投資目的を達成した場合の出口

投資目的を達成した場合にも実は出口は2つあると考えています。

一つは多くの人が想像する資産の現金化です。とはいえ、現金化する前に目的を達成するケースも当然あると思います。その場合にはどうすれば良いのでしょうか?

現金化するというのももちろん一つの選択肢ですが、マイナス金利が解除された状況になりましたが、依然として利回りは限りなく0となってしまいます。

一方で元々の投資を継続するというのも一つの選択肢ですが、こちらは市場の変化の影響を強く受ける形となります。

それ以外のケースとしてアセットアロケーションの変更が考えられると思います。今回は多くの人がイメージする投資の出口と私が提案する出口の両方をご紹介したいと思います。

現金化をして投資目的の実行:多くの人が想像する投資の出口

私の場合、投資目的の一つに子供の学費があります。こういったケースでは投資商品は現金化して、学費の支払いに充てるなどして投資目的を実行していきます。

とはいえ、10年後などのはるか先の未来において、当初から投資している投資商品が暴落しておらず、最高値などの売るに最適なタイミングなんてことは狙えるものでしょうか?

おそらく、難しいと思います。

そういった意味で、リアロケーション(アセットアロケーションの変更)は必ず視野に入れておく必要があると考えています。

リアロケーション(アセットアロケーションの変更)による投資目的の実行準備:想定すべき投資の出口

目的を達成するために必要な金額を早めに達成したケースがこちらのパターンで検討すべき内容となります。

現状私の場合ですとポートフォリオの大半が株式市場(指数ETF、個別株)への投資となっています。

当然ですが、大きく変動する可能性があります。とはいえ、投資は目的を達成するために行っているはずです。大きく変動して資産が毀損して減ってしまっては意味がありません。

そういった状況になった場合には資産のリアロケーションが重要だと考えています。以下のようなイメージでリスクが高い資産を減らし、リスクが低い資産比率を上げるという形です。

目的達成によるリアロケーションイメージ

具体的にどうするのかというと、例えば個別株式に投資をしているものを指数連動のETFや投資信託に変える、株式市場よりも変動が少ない債券へと変える、ドル建て資産を円建て資産に変えるなどリスクを下げることが基本的な方針となると考えています。

アセットのリロケーションをどのタイミングから行うか?

世間一般ではアセットアロケーションは年齢に応じて見直していき、リスクを下げようというような記事が多いと思いますが、個人的には必ずしもその通りに考える必要はないと思っています。

あくまで、自身の目的と戦略に則って行動をしていくことが重要です。

以下の観点を確認して判断するのが良いと思います。

  • 目的達成の資産額の進捗状況
  • 目的達成までに残された時間
  • 自身の収入状況の変化

目的達成後に資産を売却してリロケーションするのはやはり労力がいると思いますので、上記の観点を考慮して、目的達成の資産額まで現在の資産の平均利回りでほぼ到達するなど、目途が立ったタイミングからは新規投資対象の比率を調整するなどの対応が比較的取りやすいのではないかと考えています。

当初想定を達成する見込みがなくなった場合

このケースでは今回一連で紹介している投資のPDCAサイクルの一番最初の記事「投資目的・戦略編」にも書きましたが、目的の設定や戦略の策定まで立ち戻ってやり直すことが良いと考えています。

多くのケースでは目的・戦略を変えずにどうにか投資対象を変えることで達成しようとすると思いますが、そうするとよりリスクが高い商品への投資を増やす必要が出てきます。

当然ですが、失敗するリスクも高くなり、失敗を繰り返すことで最後には取り返しがつかなくなる可能性もあります。

想定通り進んでいないなと思った場合はきちんと最初に立ち返り、考え直していくことが重要だと考えています。

支出の見直し、収入を増やすためのアクションを通じて投資金額の増加や、そもそも目的達成のための金額を少し下げるなどの検討も必要になってくると思います。

いずれにしても楽しいことではないですが、それでも最終的に目的が達成されることさえできれば良いのではないでしょうか?

最後に

今回は投資をしているといつかは訪れる出口の考え方を目的達成した時と逆に目的を達成できないとわかった時の2パターンで整理してみました。

理想は投資目的を早くに達成してアセットアロケーションの変更をして、ある程度余裕をもって資産を増やしていけることですが、そうはならないケースも多々あると思います。

そういったケースにも対応するために「運用資産の確認」の記事でも書きましたが定期的に資産の進捗を確認していくことも大事です。

それでは、また。