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類似した投資信託:複数ある中からどう選んでいくか?

投資信託を通じた投資をしている方も多いのではないでしょうか?

私もS&P500指数、ダウ平均指数、日経平均指数、J-REIT指数、などなどそれなりの種類の投資信託へと投資を行っています。 

投資信託を購入するのは多くの場合証券会社の口座からや人によっては銀行からなんてケースもあると思います。

その際に同じS&P500指数に投資をしている投資信託が複数あるケースに遭遇すると思います。そういったケースでそもそもどういった違いがあるのか、何を基準に選べばよいかなどをこの記事ではご紹介したいと思います。

S&P500指数連動など投資対象が同じ投資信託が複数ある理由

そもそも投資対象が同じ投資信託が複数ある理由はなぜでしょうか?

金融機関の紹介するサイトなどでは書かれませんが、購入ニーズが高いという表向きの理由ともう一つ、正直、運用が簡単だからではないかと考えています。

優秀なファンドマネージャーが必要なアクティブファンドとは違い、指数は各銘柄の比率が公表されており、その指数の動きに忠実に動くことが求められています。

ようは、投資信託を販売するような企業からすれば、仕組み自体はそこまで難しくないので売らない理由がないためどんどん似たような投資信託が出てきているのではないでしょうか。

具体的な類似投資信託の例

では、実際に具体的にどういった例があるかを多くの人が投資をしているS&P500指数連動の投資信託を例に見てみたいと思います。

運営会社:ファンド名 信託報酬
三菱UFJAM:eMAXIS Slim米国株式(S&P500) 0.09372%
ブラックロック:iシェアーズ 米国株式(S&P500)インデックス・ファンド 0.0638%
大 和:iFree S&P500インデックス 0.198%
三菱UFJAM:つみたて米国株式(S&P500) 0.22%
三井住友DS:SMBC・DCインデックスファンド(S&P500) 0.0968%
SBI:SBI・V・S&P500インデックス・ファンド(SBI・V・S&P500) 0.0638%
三井住友トラスト:My SMT S&P500インデックス(ノーロード) 0.0968%
三菱UFJAM:eMAXIS S&P500インデックス 0.33%
農中全共連:NZAM・ベータS&P500 0.22%
りそなAM:Smart-i S&P500インデックス 0.242%

ざっと調べただけで10個はあるようです。

これらの商品については何が違うのでしょうか?

類似投資信託における違いは何か?

同一指数や対象に投資する投資信託における違いはなんでしょうか?こちらは大きく以下3つの違いがあります。

  1. 運営会社の違い
  2. 信託報酬の違い
  3. 為替ヘッジの有無の違い

それぞれの違いについてもう少し細かく見ていきます。

投資信託の運営会社が異なるとどうなるのか?

同じ指数への投資であっても運営会社が異なると購入できる金融機関が異なる可能性があります。

例えばSBIが運営会社となっている「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド(SBI・V・S&P500)」であれば、SBI証券では購入できますが、競合となる楽天証券では購入ができない状況になっています。

証券会社を選ぶ際には購入可能な商品も一つの判断軸となります。証券会社をどう選ぶか?についての記事もありますので、参考にしてみてください。

証券会社の選び方 ~3つの証券会社を使い分けている理由~ - Twin Dad | 双子パパの資産形成・運用記

信託報酬の違いとは何でしょうか?

そもそも信託報酬とは何でしょうか?

信託報酬とは、投資信託を管理・運用してもらうための経費として、投資信託を保有している間投資家が支払い続ける費用のことです。一般的に特定の指数への連動を目指すインデックスファンドのほうが、ファンドマネージャーの手腕が問われるアクティブファンドより信託報酬が低い傾向があります。
差し引かれた信託報酬は、投資信託を販売する販売会社、信託財産を管理・運用する信託銀行、運用の指示を出す運用会社で分配されます。

出典:SMBC日興証券初めてでもわかりやすい用語集より(外部リンク)

サイトの解説にもありますように、投資信託を保有する上で投資家が支払うべきコストとなっています。

先ほどの類似投資信託の右側に信託報酬を記載していますが、こちらが差分となってきます。

例えば同じ三菱UFJAMが運営会社となっている「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」と「eMAXIS S&P500インデックス」では信託報酬が大きく異なります。Slimの方では0.09%ですが、通常の方は0.33%と3倍以上の差があります。

こちらは比較的有名なところですので、もしeMAXISの投資信託を購入されている方は念のため確認することをお勧めします。

基本的には信託報酬が低い方が良いですが、そのためだけに新たに口座を開くなどの手間が発生したりしますので、ご自身の許容できるラインの信託報酬の中から選んで購入するので問題ないと思います。

また、信託報酬を著しく安く設定し、安さで購入者を集めたとしても、その信託報酬が未来永劫続くものではなく、どこかで値上げをするという可能性はゼロではないので一度購入したからと言っても定期的に確認を行うことは重要です。

為替ヘッジの有無による違いは何でしょうか?

今回のS&P500指数に関する類似投資信託の一覧にはありませんが、投資信託の投資対象によっては為替ヘッジ有り、為替ヘッジ無しという形で別の投資信託として販売されているケースがあります。

そもそも為替ヘッジとはなんでしょうか?

為替ヘッジとは、為替の変動による外貨資産の円ベースの価値の変化を回避することです。ヘッジ(hedge)は直訳すると「避ける」という意味です。
為替ヘッジを行うために、先物取引や信用取引などが行われますが、相応のコストが必要となります。

為替ヘッジをしているといっても、完全に為替の影響を回避できると保証されているわけではありません。また、為替ヘッジのためのコストがかさんで資産が目減りする可能性もあります。

出典:SMBC日興証券初めてでもわかりやすい用語集より(外部リンク)

基本的に、為替に対する影響を減らすための運用を行っていると理解しておけば問題ないと思います。

とはいえ、為替の影響を減らすには当然コストがかかります。そのコストは投資信託の購入者、保有者が支払うものとなりますので、そのコストが妥当かどうかは購入時に判断することが重要です。

最後に

今回は同じ投資対象であったとしても似た投資信託があるよねという疑問に対して少し調べた内容のご紹介となります。

基本的にはその投資信託の投資対象が適切であれば短期目線では大きな差は出ませんが、長い年月、多くの金額となってくると少しずつ差が開いてきますので、投資信託を選ぶ際には信託報酬や為替ヘッジコストなどのコストに目を向けて購入していくことも大事です。

それでは、また。