投資戦術編では目的達成に向けた1.4億円の資産を形成するための戦略としての月20万円の積み立て方針としての投資対象(マグニフィセント・セブン銘柄、米国指数(S&P500、ダウ平均)、日経指数、国内、先進国REIT)と投資配分についてご紹介しました。
それ以外の部分として投資しているのは配当・分配金を受け取れる米国株個別銘柄、先進国債券ETFと10年先を見越した成長期待銘柄の2つになります。
この記事では配当・分配金銘柄についての考え方を紹介します。
配当・分配金銘柄について
現時点で配当・分配金の受領、積み上げを目的として保有している銘柄は以下となります。
- 個別米国株
- SHEL、XOM、VZ、PFE
- 仕組み債ETF
- JEPI、JEPQ
- 優先証券ETF
- PFF、PFFD、PFFV
- 先進国債券ETF
- BND、JNK
2023年配当実績
2023年の配当実績をカビュウで確認してみたところ、約8万円でした。今年はもう少し増えると思いますがおそらく10万円前後になるのではないでしょうか。
内訳としては配当を目的として購入している銘柄よりも、VOOやMSFTなどの1.4億円の資産を形成することを目的として保有している銘柄からの配当が多いのが実態です。
今後もMSFTやAAPLなどのマグニフィセント・セブン銘柄は追加で購入をしていくのと、どちらの銘柄も基本的に増配されているため金額ベースでは増えていくと思います。
配当銘柄については追加で購入をすることで配当として受け取る金額の増加を目指していく形となります。
配当・分配金銘柄の考え方
投資戦術編で詳細は書きましたが、基本的に目的達成の基本戦略はマグニフィセント・セブン銘柄や米国、日経、REIT指数の積み立てとなりますが、私自身がすでに40歳を超えているため出口としての投資も考え始めているのが実情です。
私のサラリーマン人生は特に大きな社会情勢の変化(定年が劇的に伸びるとか)がない限り20年余りで終わりを迎えます。
当然ですがそのタイミングでサラリーマンとしての収入は途絶え、年金と資産の取り崩しにて日々の生活を行っていく必要が出てきますが、その時点の市場状況によっては資産の取り崩しをあまりしたくないということも考えられると思っています。
そういった不安を配当・分配金のある銘柄へと一定割合投資することで緩和していきたいというのが主な目的となります。ですので、今すぐに配当がほしいというよりは将来を通して安定して配当が持続することが重要なポイントとなります。
それぞれやみくもに選んだわけではなく、それなりの考えを持って購入していますのでご紹介したいと思います。
配当銘柄の選び方
配当銘柄を選ぶ際には安定性、割安さの2軸にて対象を選ぶようにしています。
ですので、いわゆる高配当投資のように配当利回りのみでの銘柄選定は行っていません。
SHEL、XOMを選んだ理由
SHEL:ロイヤルダッチシェル
XOM:エクソンモービル
この2つについてはコロナ初期の暴落後に購入しました。
どちらも非常に大きな会社ですし、正直潰れる未来は想像ができませんでした。その時点では配当利回りが10%以上になっており、いつか値も戻るだろうと思い購入したのを覚えています。
現状はどちらも大きく利益が乗っていて安定した利回りも確保できている状況です。
VZを選んだ理由
VZ:ベライゾンコミュニケーションズ
こちらはコロナ前から少しずつ買っている銘柄になります。
大手通信企業で、ビジネスとしては安定しており、コロナもあり一定の成長が見込まれるかと思っていましたが、ダラダラと下げ続けたので定期的に買い増しをしてきました。
若干の評価損はありますが、配当を含めるとプラス域に入ってきてほっとしています。
PFEを選んだ理由
PFE:ファイザー
こちらは一番最近買い始めた銘柄になります。
世界有数の規模を誇る製薬会社となります。コロナワクチンのおかげで大きく値を上げていたものが下がってきたのですが、やや売られすぎている気がしており買い集めているところです。
今後更に下がるようであればもう少し買っていきたいところです。
仕組み債ETF(JEPI、JEPQ)を選んだ理由
こちらについては、実験的な要素も踏まえての購入となります。
S&P500指数、Nasdaq100指数に連動しつつ高配当という銘柄になります。そのようなものがあるの?と思われる方がいるかと思いますので、JPモルガン社の説明を記載します。
- 米国の大型株とオプションの売却を組み合わせたポートフォリオからインカムを獲得し、株式の配当金とオプションプレミアムを原資として毎月分配を目指します。
- 独自のリサーチプロセスによって分散された低ボラティリティの株式ポートフォリオを構築します。このリサーチに基づいて株価の割高・割安を判断し、リスク・リターン特性の向上を目指します。
- 毎月のインカムの分配に加えて、S&P500指数よりもボラティリティを抑えながら同指数の値上がり益の部分的な恩恵を享受することを狙った運用を行います。
JPモルガン・米国株式・プレミアム・インカムETF | J.P.モルガン・アセット・マネジメント
購入時点より株価は上がっており、配当も出ていますが、利回りとしては通常の指数ETFには及ばないため今後追加するかは考えたいところです。
下げ相場のタイミングで力を発揮するのではないかと思っていますが、実際のところはまだ分かりません。
優先証券ETF(PFF、PFFV、PFFD)を選んだ理由
こちらは2023年の春にシリコンバレー銀行破綻などで銀行株が軒並み下がったタイミングで購入しました。
基本的に金融危機などのタイミングで購入するのが良いと言われており、株式というよりは債券に近い性質をもった商品となります。更に下がれば追加したかったのですが、大きな下落なく戻ってしまったので、いったんは追加せずに保有している状況です。
今後金融危機などがあった際には改めて買っていきたいと考えています。
先進国債券ETF(BND、JNK)を選んだ理由
金利の上昇を受けて2023年の春ごろに購入しました。
もともと株式に偏ったポートフォリオでは良くないと思っていたところ利回りが大きく上がったので購入しました。
今後金利が下がると利回りは下がりますが、価額が上がっていくため長期的に保有していく予定の商品となります。
JNKについては投資適格以外の債券を対象としているため一定のリスクはありますので、基本的にはBNDを買いつつ、値が下がったタイミングでJNKを買いたいと考えています。
最後に
私が保有している配当・分配金銘柄と選んだ理由などをご紹介しましたがいかがでしょうか?
これらの商品は値上がりを期待して買うものではないので、いつ買っても良いという考えを持たれる方もいるかもしれませんが、私個人としては、将来の年金の足しにする考えですので、同じ金額でも多くの株数を購入したいと考えています。
そういった意味で通常時は基本の戦術の考えに基づいて米国指数などを購入しつつ、配当銘柄については割安な商品を探しては購入する形を考えています。
受け取っている配当については現時点では外貨建てMMFの利回りが4%近くと高いため、外貨建てMMFを購入して、配当銘柄が割安になるのを待っている状況です。
それでは、また。