Twin Dad | 双子パパの資産形成・運用記

双子育児をしながら40代サラリーマンが資産1.4億円を目指す過程の記録

半導体関連投資信託について:アクティブファンドとインデックスファンドのどちらを買うべきか?

ここ最近も半導体関連銘柄については特に米国のNvidiaを中心として好調な状況が続いているのは周知の事実かと思います。

すでに高くなりすぎたと感じる部分もあり、今から個別銘柄を購入することに躊躇している方も多いのではないでしょうか

以前の記事「半導体銘柄への投資は半導体指数ETFが良いのではないか?」にて半導体関連銘柄への複数の投資方法、特に半導体指数ETFを中心にご紹介しましたが、この記事では半導体関連の投資信託にフォーカスを当ててみたいと思います。

投資信託となりますので、当然少額からの投資も可能となり、まずは少額から積み立てていくなどの選択もできるのではないかと考えています。

どのような種類の半導体投資信託が存在するのか?

すでにご存じの方も多いと思いますが、投資信託には大きくアクティブファンド(アクティブ投資信託)とパッシブファンド(インデックス投資信託)があります。

それぞれの違いとそれぞれどのような半導体関連の投資信託があるかをご紹介したいと思います。

半導体関連のアクティブ投資信託(アクティブファンド)の紹介

まずはアクティブ投資信託についてとなります。

アクティブ投資信託の特徴と実際に半導体関連を中心としたアクティブ投資信託の例をご紹介したいと思います。

アクティブ投資信託(アクティブファンド)の特徴

特徴の確認をするうえで、大きく運用方針、手数料、リスクとリターンの3観点で見ていきたいと思います。

  • 運用方針: アクティブ投資信託は、ファンドマネージャーや運用チームが市場の動向を予測し、個別の銘柄選定や売買タイミングの調整を行い、市場平均を上回るリターンを目指して運用されます。
  • 手数料: 一般的に、アクティブ投資信託の手数料(運用管理費や成功報酬)はインデックス投資信託よりも高いです。これは、専門的なリサーチや運用のためのコストがかかるためです。
  • リスクとリターン: 市場平均を上回るリターンを狙うため、リスクも高くなることがあります。ファンドマネージャーの判断が重要であり、そのスキルに大きく依存します。
アクティブ投資信託例①:野村世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資)

まずは一例目のアクティブ投資信託です。設定日が2009年とかなり古く歴史ある投資信託ですね。

以下設定来の基準価額の推移となります。(オフィシャルサイトより)

運用リターンキャプチャ

赤い線が基準価額で青い線は分配金を考慮した場合の価額となります。こう見るとかなり大きなリターン出していることがわかります。設定時に購入をした方はしっかりと利益が出ている状態ですね。

ただ、今後も継続してリターンが出るかは不透明なところです。そのうえ、購入手数料や信託報酬などが高いため、リスクは高めではないでしょうか。

  • 設定日:2009年8月27日
  • 投資対象:世界各国の半導体関連企業の株式を中心に投資。投資にあたっては、各国・地域のマクロ投資環境見通しを考慮しつつ、技術力、価格決定力、利益構造、財務内容などの観点からファンダメンタル分析を行い、銘柄を選定
  • 購入時手数料:購入代金に対して最大3.30%(税込))
  • 信託報酬(運用管理費用):純資産総額に対して年率1.65%(税込)以内です。

詳細は以下発行元の情報を確認してください。

野村世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資)について(外部サイト)

アクティブ投資信託例②:半導体関連 世界株式戦略ファンド(愛称:半導体革命)

こちらは比較的最近設定されたファンドとなります。昨年の7月末ですので、Chat GPTを筆頭に生成AIが話題となり、半導体銘柄のNVDAが強烈な決算を出した後の話となりますので、やや後出し感がありますね。

基本情報としては以下となります。購入手数料や信託報酬が高い状況となっています。

  • 設定日:2023年7月31日
  • 投資対象:日本を含む世界各国の金融商品取引所等に上場している半導体関連企業の株式(預託証書を含む)
  • 購入時手数料:購入代金に対して最大2.97%(税込)の手数料(ただし、一部の販売会社では上限3.30%(税込))
  • 信託報酬(運用管理費用):純資産総額に対して年率1.166%(税込)(実質的な負担は年率1.728%以内(税込))

詳細は必ず以下発行元の情報を確認してください。

半導体関連 世界株式戦略ファンドについて(外部サイト)

半導体関連のインデックス投資信託(パッシブファンド)の紹介

続いてインデックス投資信託についてのご紹介となります。こちらも特徴と実際購入可能な投資信託をご紹介します。

インデックス投資信託(パッシブファンド)の特徴

先ほどと同様に運用方針、手数料、リスクとリターンの観点で見てみましょう。

  • 運用方針: インデックス投資信託は、特定の市場指数(例えば、日経平均株価やS&P 500など)に連動する運用を行います。市場平均と同じリターンを目指します。
  • 手数料: アクティブファンドに比べて、パッシブファンドの手数料は低めです。指数に連動するため、運用コストが比較的少ないです。
  • リスクとリターン: 市場全体の動きに連動するため、極端なリスクは少ないですが、市場全体が下落する場合はその影響を受けます。市場平均と同程度のリターンを期待します。
インデックス投資信託例①:ニッセイSOX指数インデックスファンド

こちらのファンドではSOX指数に連動した商品となっています。一番有名な半導体関連指数ですので半導体指数に投資をしたいと考えている方にとっては最適ではないでしょうか。設定日は2023年3月と比較的新しいファンドです。

信託報酬も0.2%を下回っており、アクティブ投資信託と比べるとかなり安い状態ですね。

  • 設定日:2023年3月31日
  • 信託報酬: 年0.1815%
  • 投資対象: 米国株式等に投資し、SOX指数の動きに連動する投資成果を目指す
  • 構成銘柄数: 30(SOX指数)

詳細は必ず以下発行元の情報を確認してください。

ニッセイSOX指数インデックスファンドについて(外部サイト)

インデックス投資信託例②:楽天・SOXインデックス・ファンド

こちらも同様にSOX指数に連動した商品となっています。設定日は今回ご紹介している中で一番新しい2024年1月末となります。

信託報酬はニッセイSOXよりも安く0.176%となっているようですが、こちらの商品は楽天証券からしか購入ができない点は要注意です。

  • 設定日:2024年1月30日
  • 信託報酬: 年0.176%
  • 投資対象: 米国株式等に投資し、SOX指数の動きに連動する投資成果を目指す
  • 構成銘柄数: 30(SOX指数)

詳細は必ず以下発行元の情報を確認してください。

楽天・SOXインデックス・ファンドについて(外部サイト)

こちらの投資信託が楽天証券でしか購入できないように、証券会社ごとに特徴があります。証券会社の選び方について記事を書いていますので、興味がある方は以下をご覧ください。

最後に

今回は半導体関連の投資信託にフォーカスしてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?

非常に高いパフォーマンスを発揮しているアクティブ投資信託もありましたが、今後も同様な成長を見せるかはやや不透明なところです。

アクティブ投資信託の中身をキチンと確認し、高い手数料を払ったとしても価値があると判断された場合にはアクティブ投資信託が良いかと思います。

一方で、現在の半導体領域は主にNVDAによりけん引されており、アクティブ投資信託であろうが、インデックス投資信託であろうが中心はNVDAとなっている状況のため、そこまで大きな差は出てこないのではないかというのが個人的な印象です。

あくまで、個人の感想ですので、投資される際には中身を確認したうえで投資をしてみてください。

それでは、また。